竹心会本曲研究会会員の活動と会員相互の交流広場

横山勝也先生の本曲を中心に研究し、研鑽を積む本会会員の活動を紹介し、会員相互の交流をはかるサイトです。

  

竹心会本曲研究会演奏会 独り吹きの会 vol.2

  • 2021年3月6日(土) 14:00-17:00
  • すみだトリフォニー小ホール/東京都墨田区錦糸1-2-3
  • 当日プログラムのpdfファイルは こちら

1 瀧落 沼倉 久仁男 2尺4寸管
 日本には名瀑と言われている滝はたくさんありますが、私は (サラサラサラー) と流れる茨城の (袋田の滝) が大、大、大好きです。今回は皆様をこの滝に御案内 ? ? ?、致したいなあ、と思いながら吹いてみます。

2 古伝巣籠 岩橋 庸一 1尺8寸管
 ツル・コウノトリ・トキ・ハクチョウ 古の人々は大空を悠然と舞う白い鳥に神聖を観たのだろう。その想いに共感を込めて。

3 虚空 山本 貴之 2尺7寸管
 虚竹禅師が朝熊山の虚空蔵堂で仮眠中に音を聞いた事に着想を得て作曲し、霧が晴れた時に空に響いた妙音より虚空と名付けられた曲。

4 山谷 土屋 雅章 2尺7寸管
 山谷は勝也先生との最後の練習曲でした。

5 三谷 池上 直斗 2尺4寸管
  三谷は古典本曲の中でもメロディーの美しい曲です。ひとふしひとふし想いを乗せて演奏します。

6 心月 熊本 圭吾 2尺1寸管
 会が無事に開催されますことを、心より祈念しております。




   (会場に来ることが叶わなかったため、後日、地元で収録した演奏を紹介します)

7 根笹調・下り葉 田畑 智史 2尺管
 ずっと課題を感じていた曲に向き合いました。曲の面白さと自分なりの個性を活かした演奏ができればと思います。

8 霊慕 今井 祐介 2尺4寸管
 一音一音心を込めて演奏させて戴きます。

9 虚空 高橋 響 3尺管
 横山先生が亡くなる直前の最終レッスンで稽古していただいた曲です。その時のコメントはもう覚えていませんが、自作の長管でこういう曲を吹くのが夢でした。

10 打波 島津 和人 2尺4寸管
 この頃通院することが増え、あ~その原因は加齢・・・
次々と迫りくる煩悩を打ち破(波)れ!!

11 松巌軒鈴慕 竹内 一裕 2尺4寸管
 この曲が持つ哀愁と寂寥感に溢れた旋律がとても好きなので、一音一音に気持ちを乗せて演奏したいと思います。

12 息観 佐々木 徹 3尺1寸管
 息の中に自己を観る、本曲らしい趣が凝縮された曲です。かねて製作を依頼していた三尺管を三年越しで手にしたのが2年前。自在に吹ける域には遠いですが、至福の響きがあふれ出るこの大管に身を委ねたいと思います。

13 産安 小濱 明人 2尺4寸管
 横山先生が大切に吹き続けてきた憧れの曲「産安」。叙情的にしてドラマチック、複雑な技巧がふんだんに詰め込まれたこの名曲を吹く度に、自らの未熟さを痛感いたします。この度、この大いなる曲に挑戦できる喜びを噛み締め、吹奏させていただきます。

14 鶴の巣籠り 泉 武夫 1尺7寸管
 「鶴の巣籠」は、霊鳥と尊ばれた鶴の親鳥が命がけで雛を護る姿に託して、大慈悲の境地を表す、とされる古典本曲です。伝承系統や地方によって種々の同名異曲があります。演奏曲は仙台地方の伝承とされ、譜に「奥州伝」の頭書があります。この原曲は私見によれば、じつは仙台北方の虚無僧寺・金成寺(きんじょうじ)で活躍した小野寺源吉(1859-1928)が津軽弘前の錦風流に伝え、錦風流(きんぷうりゅう)別伝曲として流布したものです。「布袋軒(ふたいけん)巣籠」とも呼ばれます(後世の人が仙台近郊の虚無僧寺・布袋軒の伝承になぞらえた)。曲は大きく前後二段からなります。夜明けの描写にはじまり、鶴のさまざまな飛翔の態を表しています。「玉音(たまね)」という喉を震わせる技法を駆使するのも特色です。前段と後段の間に「子別れの手」という印象的旋律があるのですが、これは錦風流の吹き手・乳井健道(にゅういけんどう)が挿⼊したもののようです。健道から大阪の広澤静輝(せいき)に伝えられ広まりました。なお、横山師門では前段の直後に即興を入れるヴァージョンがあり、今回も演奏者作による能管風の短い即興旋律をさし挟んでいます。短い地無し管で吹奏します。

15 霊慕 眞玉 和司 2尺7寸管
 先人の霊に。

16 浮雲 柿堺 香 2尺4寸管
 横山先生のレパートリーの中ではもっとも演奏頻度の少なかった曲ではないでしょうか。それだけに未消化の部分も残っているように思います。なんとか少しだけでも消化を進めることができたらと願っています。

17 七段 鶴の巣籠り 古屋 輝夫 2尺7寸管
 横山先生は海童道祖師から鶴の巣籠りに関してただ一言『凡ての技を捨てよ』と伝えられたと伺いました。霊鳥たる鶴の示す親から子への愛情すなわち大慈悲の境地を我が物にしたいと吹き伝えられて来ながら、技に夢中になり技のオンパレードにしかなりかねない危うさを戒める言葉と解します。分かってはいるのですがはてさて。心して奏します。